もぐもぐビジネス

ビジネスアイデアを考えたり、ビジネスを調べてまとめたりします。

顧客のニーズとQ&Aサイト

小さな会社が大きく伸びる55の最強ビジネスモデル | 藤村 しゅん | ビジネス・経済 | Kindleストア | Amazon

を読んでいる。そこでQ&Aサイトを閲覧して顧客のニーズを探る話があったのでまとめておきたい。

 新商品開発をして、新しい商品またはサービスを世に送り出すということはなんらかの未解決な問題を解決することだろうと思われる。もちろん、問題設定がされていなくても結果的に顧客の問題や悩みが解決されていればよく、またリリースする課程で最初に想定していたものとは全く異なる顧客のニーズが明らかになることもある。

 一方、商品開発やビジネスを構築することは相当の根気と費用を必要とするため、もしうまくいかなかった場合、助けてくれたたくさんの人達に大きな迷惑をかけることになる。そのため、顧客のニーズを掴むことは非常に重要である。

 しかし、顧客のニーズを掴むことは難しい。その理由は顧客は製品や技術の専門家ではないため、顧客が自分自身がどういうものを欲しいと思っているのかをはっきりとは認識できないところにある。このため、マーケティングにおいても顧客の声をよく聞くべき派と聞いても意味がない派に分かれる。

 この矛盾した状況を解決するために必要なことは裏をとることだろうと思われる。顧客にあるニーズがあると考えた時、それが机上の空論で、自分の脳みそが適当に思いついたアイデアであるのか、それとも実際の現実を反映した問題を取り扱っているのかをシビアに検証する必要がある。

 先にあげた本の中で、Q&Aサイトを利用して顧客のニーズを吸い上げるというカップラーメン事業の話があったが、これはおそらく現代の新商品、事業立ち上げにおいてかなり広範囲に利用できると思われる。その方法は、リリースしようとしている商品が解決する問題がQ&Aサイトで取り扱われているかどうかという点を調べることである。勿論、取り扱われていないからといってニーズがないとは言えないが、顧客が本当に困っていて、自社での開発力も十分にもたない場合には、こういったQ&Aサイトにどうすればよいか、という質問があがってきてしかるべきである。そして、実際に顧客が困っている事柄と自社が想定している事柄に差異がないかどうか、またどうのようなサービスを提供すればこういった問題を新商品やサービスで解決できるのかという指針を作ることができる。

 一方、このQ&Aサイトでチェックできないのは顧客の懐事情である。顧客は問題を抱えていて解決したいと思っていても、商品の価格に対してそこまでの費用はかけられないというケースが大いにある。したがって、この顧客の懐事情についてはまた別の形で検証を行う必要があると思われる。